クラウドサービスを学ぶとよく出てくる「SaaS」「PaaS」「IaaS」という言葉。これらの違いが分かりづらいと感じる方も多いのではないでしょうか?
この記事では、初心者にも分かりやすく、SaaS、PaaS、IaaSの違いと選び方を解説します。これを読めば、自分に合ったクラウドサービスを選べるようになります!
目次
SaaS、PaaS、IaaSとは?
これらはすべてクラウドサービスの提供形態を指します。それぞれがどこまでのサービスを提供してくれるかが違います。
- SaaS(Software as a Service)
→ 完成したソフトウェアをそのまま使うサービス - PaaS(Platform as a Service)
→ アプリケーションを作るための開発環境を提供するサービス - IaaS(Infrastructure as a Service)
→ サーバーやネットワークなどのインフラを提供するサービス
SaaSとは?【完成品をそのまま使いたい人向け】
SaaSは、完成されたソフトウェアをそのまま利用するサービスです。ユーザーはインフラや開発を気にする必要がなく、すぐに使い始められます。
SaaSの特徴
- 簡単に使える:インストール不要で、すぐ利用可能。
- 管理が不要:ソフトの更新やバックアップも提供者が対応。
- 低コスト:必要な分だけ料金を支払うだけでOK。
SaaSの例
- Google Workspace(Gmail、Google Driveなど)
- Microsoft 365(Word、Excelなど)
- Dropbox(ファイル共有)
SaaSはこんな人におすすめ!
「すぐに使えるソフトが欲しい」「管理や開発はやりたくない」という人。
PaaSとは?【インフラ管理は不要、開発だけしたい人向け】
PaaSは、アプリを作るための開発環境を提供するサービスです。インフラやOSの管理は不要で、開発に集中できます。
PaaSの特徴
- インフラの管理不要:サーバーやOSの設定は自動化。
- 開発効率がアップ:必要な環境が整っているので、すぐに開発可能。
- スケーラビリティ:トラフィックが増えても自動でリソースを増減。
PaaSの例
- AWS Elastic Beanstalk
- Google App Engine
- Heroku
PaaSはこんな人におすすめ!
「アプリの開発に集中したい」「サーバーやOS管理はやりたくない」という人。
IaaSとは?【すべてを自由にカスタマイズしたい人向け】
IaaSは、サーバーやネットワークなどのインフラを提供するサービスです。OSやアプリケーションのインストールなど、すべて自分で設定する必要があります。
IaaSの特徴
- 自由度が高い:インフラを一から構築できる。
- スケーラブル:必要に応じてリソースを増減可能。
- 責任も多い:インフラの管理やセキュリティはユーザーの役割。
IaaSの例
- AWS EC2
- Microsoft Azure Virtual Machines
- Google Cloud Compute Engine
IaaSはこんな人におすすめ!
「すべてを自由に設計したい」「インフラ管理もやりたい」という人。
SaaS、PaaS、IaaSの違いを表で比較!
以下の表に、それぞれの違いをまとめました。
項目 | SaaS | PaaS | IaaS |
---|---|---|---|
提供内容 | 完成されたソフトを提供 | 開発環境を提供 | インフラを提供 |
管理の範囲 | 全部提供者が管理 | 開発以外は提供者が管理 | ユーザーがすべて管理 |
例 | Gmail、Dropbox | Heroku、App Engine | AWS EC2、Azure VM |
利用者の役割 | ソフトを利用するだけ | アプリを開発するだけ | インフラ構築からすべて管理 |
どれを選ぶべき?【用途別の選び方】
- 完成されたソフトを使いたい
→ SaaSを選ぶ。
例:メールやドキュメント共有サービスを使いたい場合。 - アプリを開発したいが、インフラ管理はやりたくない
→ PaaSを選ぶ。
例:新しいアプリケーションを効率的に開発したい場合。 - すべて自分でカスタマイズしたい
→ IaaSを選ぶ。
例:特定の要件に合わせたインフラを構築したい場合。
まとめ
- SaaS → 完成したソフトをそのまま使う(例:Gmail、Dropbox)。
- PaaS → アプリ開発に必要な環境を提供(例:Heroku、Elastic Beanstalk)。
- IaaS → サーバーやネットワークなどのインフラを提供(例:AWS EC2、Google Compute Engine)。
選ぶポイントは「自分がどこまでやりたいか」です!
クラウドサービスを活用して、作業を効率化していきましょう!
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